一条工務店の”さらぽか空調”ってどんな感じなの?
メリットや評判を教えて欲しい
一条工務店を契約した筆者がさらぽか空調について簡単に紹介します。
※我が家はメリット・デメリットを天秤にかけた上でさらぽか空調を採用していません。
この記事はこんな人にオススメ!
この記事を読むと分かること
さらぽか空調のあんなことやこんなこと
さらぽかのちょっとした話
一条工務店の特徴である「全館床暖房システム」。
冬場に重宝する床暖房システムをまるまる夏場用に取り換えたモノ=さらぽか空調システム。
さらぽか空調は床冷房システムやデシカント換気システムによって梅雨時期のジメジメとした空気をサラッと快適な空間に変化させることができます。
一条工務店の住宅は冬場だけでなく、夏場も快適になるなんて願ったり叶ったりですよね。
しかし、良いことだけではありません…
さらぽか空調について
さらぽか空調は3つの要素で構成されている
床冷房システムとは?
さらぽか空調は床下の配管内に冷水を通して「床冷房システム」によって部屋を冷やします。
床暖房は床下の配管内にお湯を通すだけで部屋を暖めることができます。
一方で”さらぽかシステム”の床冷房では床下の配管へ冷水を通すだけでは部屋を冷やすことは実現できません。
それは冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まってしまうのが原因。
足下だけが冷えてしまいます。
どうやって部屋全体を冷やすの?
足元に溜まった冷たい空気を天井埋込型サーキュレーターで攪拌させることで、部屋に冷たい空気と暖かい空気の気流を作ります。
気流を生み出すことで部屋全体を冷やすといった原理。
デシカント換気システムとの併用によって湿気を部屋から取り除きます。
結果として快適な空間ができあがります。
人は温度よりも湿度に対して不快感を感じやすいです。
※梅雨時に温度が低くても不快なのはこのせいです。
部屋の相対湿度を60%以下にして暮らすだけで快適+カビやダニの住みにくい環境づくりを行えます。
これら3つの要素を組み合わせることで、夏場は”床冷房とデシカント換気システム”の組み合わせでサラサラで快適な部屋づくり、冬場は”床暖房”でぽかぽかな部屋づくりを行っています。
さらぽか空調のメリット
メリット① 快適な全館除湿機能
「さらぽか空調」の最大のメリットはデシカント換気システムの全館除湿機能。
デシカント換気システムは湿度を調整する機能を持つ
夏場は除湿機として働き室内の湿度を除去し、冬場は室内の湿度を維持するように稼働させることができる空調システム。
人が快適だと感じる湿度は40~60%の間ですので、デシカント換気システムによって部屋の湿度を40~50%程度に調整します。
※梅雨時の気温が低いにも関わらずジメッとしていて気持ち悪いのは湿度が75%以上あるのが原因。
デシカント換気システムで湿気を除去することで家の中を快適で暮らしやすい空間へと変化させます。
さらぽか空調を取り入れた人の声
- 梅雨時のベタつきがなくなった
- 寝起きに汗をかいていることがなくなった
- エアコンの効き過ぎで体調を崩すことがなくなった
全館を適切な湿度に除湿するため外の天候に左右されず家中どこでも洗濯物を干すことができます。
デシカント換気システムは自動で部屋の除湿を行ってくれます。
自分で設定を行う面倒から解放されます。
「さらぽか空調」は床冷房が注目されがちですが、実際はデシカント換気システムの除湿機能が「さらぽか空調」をつける最大のメリットと言えます。
メリット② カビやダニの発生を抑制
カビやダニの発生は咳やアレルギーなど人体にも悪影響があります。
特に赤ちゃんや年配の方は影響が深刻になることがあります。
梅雨時の高湿度によるダニやカビの発生、冬場の結露によるカビの発生を24時間365日のデシカント換気システムによって抑制します。
さらぽか空調のデメリット
デメリット① 導入・メンテナンス費用が高額
さらぽか空調は1坪15,000円の高額オプション!
※35坪のお家の場合約53万円が必要
さらぽか空調を採用したからといってエアコンレスの生活を送れるわけではないのが注意点。
一条工務店側はさらぽか空調を採用した場合でも1~2台のエアコンが必要と勧めています。
というのも、さらぽか空調には即効性が無いことが原因。
さらぽか空調を採用すると、デシカント換気システムが一つ+各部屋に天井埋込型のサーキュレーターが必要になります。
こちらも機械部品で構成されているので寿命があります。
デシカント換気システムはおよそ10年で、サーキュレーターはおよそ8年程度で寿命を迎えます。
この数値も理論値ですので、短くもなりますし、長くなることもあります。
今回は標準的な耐用年数でメンテナンス費用を試算します。
エアコンの標準耐用年数は10年、価格は1台10万円で設定します(10畳用のエアコンの平均的な価格)。
さらぽか空調のメンテナンスコスト
一般的な住宅の場合
さらぽか有コスト:約53万円(導入時)⇒約57万円(10年目)= 計110万円
さらぽか無コスト:約40万円(導入時)⇒約40万円(10年目)= 計80万円
「さらぽか空調」の有り無しで10年間で約30万円の差があります。
これ以外にも「さらぽか空調」を導入することでランニングコストがかかります。
あくまで今回のケースは参考値程度に理解しておいてください。
デメリット② ランニングコストが高額
さらぽか空調の光熱費:10,000円/月程度
さらぽか空調は床冷房、サーキュレーター、デシカント換気システムの稼働に光熱費が結構かかります。
一条工務店のオーナーさんの口コミでは「さらぽか空調」単体で月々1万円前後かかるようです。
年間単位で12万円、10年で120万円。
メンテナンスコストも考慮したらなかなかの費用がかかります。
デメリット③ 音の問題
気になる人は気になるかも…
各部屋の天井にサーキュレータを埋込みます。
サーキュレーターはモーターで稼働しているのでモーターの駆動音が発生します。
神経質な方には寝る時にサーキュレーターの動作音が不快に感じるかもしれません。
また、音の問題とは別でサーキュレーターをつけることでフィルターの埃取りのメンテナンスが発生します。
サーキュレータの排気口部に埃が付いているのは見た目的にも悪いですから月々の掃除が必要です
まとめ:さらぽか空調の評判
さらぽか空調を採用することで快適になることは間違いありません。
しかし、導入する際にはメリットとデメリットを両方とも理解しておくことが大切です。
一条オーナーの方の評判は良いので付けて後悔することは少ないと思います。
しかし、最初からさらぽか空調が無かったら無かったで後悔はないのではないかと思います。
さらぽか空調を導入しなくても、エアコンでの全館冷房で快適な空間作りは行えます。
もちろんそのためには効果的な位置にエアコンを設置する必要があります。
私はメンテナンスやイニシャル・ランニングコストと導入したことによるメリットを天秤にかけ、さらぽか空調を導入するのをやめました。
一条工務店は全館床暖房や高断熱・高気密の住宅メーカーで非常にオーナーの方の評判もいいです。
一条工務店を検討している方で「さらぽか空調」の採用を迷っている皆さんは参考にしてみてくださいね。
他にも一条工務店のことについて色々と別記事で紹介しています。
参考にしてみてください。
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