
今回の記事では一条工務店のパワーコンディショナーの設定について紹介!
どの設定で運用を行うのがオススメなのか・設定毎のオススメの方について同時に紹介します
自分の家に合ったモードを設定することで買電電力を抑えて光熱費を安くすることができますよ

蓄電池の設定は問題ないですか?
この記事はこんな人にオススメ!
この記事を読むと分かること
太陽光発電システムの【パワーモニター】アプリの最適な設定
太陽光発電のちょっとした話
一条工務店の太陽光発電システムは市場価格と比較してとてもお得な価格で採用できます。
その結果、一条工務店で契約した多くの方が太陽光発電システムを搭載します。
※搭載容量にもよりますが、150~200万円以上する高額なオプションにもかかわらずとても人気な太陽光発電システム。
一条工務店の太陽光発電システムは優秀です。
せっかく優秀な太陽光発電システムですが効果的に利用しないと損することになりかねません。
効果的に利用するためには蓄電池の設定(パワーモニターアプリ)について理解する必要があります。
太陽光発電システムについて

一条工務店の太陽光発電システムについてよく知らない方、採用を迷っている方はまずは採用することでどんなメリットがあるのかについて簡単に紹介します。
太陽光発電システムを搭載する余裕がある人は搭載した方がオススメ。

太陽光発電システムを搭載しても搭載費用は回収できるの?
「元が取れるのか?」ということについては別の記事で検証しているのでぜひ参考にしてみてください。
パワーモニターの設定


はじめに蓄電池の設定にどんなものがあるのか紹介します!
※正確には蓄電池や太陽光発電システム全体の運転を管理しているのは【パワーコンディショナー】という機器ですので、その機器の設定を変更していることになります。
蓄電池の設定はスマートフォンやタブレットの専用アプリ【パワーモニター】を使用して行います。
アプリのインストールがまだの方は太陽光発電システムの管理には必須のアプリですので、ダウンロードを行ってください。
➤ パワーモニターの使い方はこちらから
① ノーマルモード

あらかじめ設定した【充電時間帯】【放電時間帯】で蓄電池の充放電を行うモード

FIT制度が適用できる最初10年間は【ノーマルモード】での運用がオススメ。
※但し売電単価が24円/kWh以上の人のみ
電力料金単価が安い夜間の時間帯に蓄電池へ充電し、蓄えられた電力を電力料金単価が高い昼間の時に使うことで買取電力を抑える設定。
【ノーマルモード】は自己消費分以外の太陽光発電システムで発電した電気は全て売ります。
太陽光発電分では不足する電力を蓄電池から放電することで電力料金が高い時間帯(昼間)での電力消費を極力抑えることができます。

蓄電池へ充電する時間帯はパワーモニターから設定が行えます。
➤契約している電力会社の夜間電力料金時間帯が23時~翌7時の場合
- 充電時間:23時~7時
- 放電時間:7時~23時
こんな感じで充放電時間を設定すればOKです。
FIT制度の固定買取価格が適用される最初の10年間は【ノーマルモード】で運用することで売電と買電を最適化することが理論上は可能です。
- 売電単価が24円/kWh以上の方
② 節エネモード

蓄電池への充電を太陽光発電の電力で行うモード

売電単価が21円/kWh以下の方はこの設定がベター。
※2020年以降に太陽光発電システムを搭載した方対象
【ノーマルモード】は昼間に発電した電気は自己消費分以外は全量売る一方で、【節エネモード】は太陽光で発電した電力を使い蓄電池へ充電します。
※余剰電力分を売電
夜間電力で蓄電池へ充電を行うノーマルモードと比較して、蓄電池の充電を太陽光で発電した電気でまかなうため光熱費を抑えることが可能。
雨が続く等で蓄電池のバッテリー残量が0%の状態が続く場合は、蓄電池の能力維持のために電力会社から電力を購入し充電することがあります。
※充電が0%の状態はバッテリーに悪影響を及ぼします。
通常使用時に蓄電池のバッテリー残量をどの程度残しておくかを0~50%のレベルで設定することができます。
売電単価が21円/kWh以下の方は節エネモードで運用することで毎月の光熱費を安くでき、かつ売電収入も得られるという太陽光発電システムの最適化を図れる可能性があります。
※売電単価が21円/kWh以上の方は【ノーマルモード】がオススメの場合もありますが、2022年6月現在電気代の高騰により【節エネモード】で運用する方がメリットがある可能性の方が高いです。

契約している電力会社や住んでいる地域によって条件は変わります。
節エネモードをオススメする理由
【節エネモードで運用する場合】
本来売電できた太陽光発電の電力で蓄電池を充電→売電電力が減少
しかし、電力会社から買電する電力量も減少→電気代が安くなる
最初の10年間はFIT制度があるため原則夜間電力単価<売電電力単価の状態です。
ですので、発電した電気を売る方が一見お得に見えます。

しかし、この部分が落とし穴だったりします…
【Looop電気のスマートタイムプラン(北陸電力管轄)】
FIT価格:21円/kWh、夜間電力:14.4円/kWhの場合
- 1kWh当たり21円-14.4円=6.6円/kWhの差額
節エネモードは本来売電していた電気を使用して蓄電池へ充電するため単純計算で1kWh当たり6.6円の差があります。
※売電する方が1kWh当たり6.6円得をする
しかし、最近は電気料金の高騰で一概に発電した電気を全て売電している方がお得とは言えない状況になりました。

そもそも電気代の内訳について知っていますか。

電気代はこれら4つの料金の合計で成り立っています。
近年の燃料費調整額(2.67円/kWh:2022年5月分)や再エネ発電賦課金(3.36円/kWh:2022年度)の高騰で6.6円/kWhの差額がほとんど埋まります(2.67円+3.36円=6.03円)。
この結果から売電単価が21円/kWh以下の方は電気を売るよりも買う量を減らす方が実はお得
➤節エネモードでの運用がベターということが分かります。

これから更なる電気代の高騰が考えられるため、売電単価24円/Kwh以上の方も節エネモードでの運用がオススメになる可能性はあります。
- できるだけ光熱費を抑えたい方
- 電力は自己消費でECOな暮らしをしたい方
- 売電単価が21円/kWh以下の方
③ 蓄電モード

常に蓄電池が満充電の状態で待機し停電に備えるモード

計画停電の際に切り替える非常用電源のモードとしてお使いください。
蓄電池が満充電になった場合は他のモード同様に余剰電力の売電を行います。
- 計画停電が控えている方
④ スマートモード

【ノーマルモード】と【節エネモード】を組み合わせたハイブリッドモード。
蓄電池の充電時間帯を設定し、それ以外の時間帯は【節エネモード】と同じ動作をします。
朝は深夜に蓄電池へ充電した電力を使用し、夕方には日中太陽光で充電した電力を使用します。
そうすることでできるだけ電力の自己消費を行います。
こちらも【節エネモード】同様に蓄電池の充電レベルを設定することが可能です。
上手に充電レベルを設定することで朝の時間帯に放電する分だけを夜間電力で蓄電池へ充電し、昼間の太陽光発電からの充電量を多くすることができ、買電電力を極力抑えることが可能。
- 売電収入も欲しいけど自己消費もしたい方
【まとめ】パワコンの設定について

一条工務店の太陽光発電システムのパワーコンディショナーの設定は一度設定を行えば勝手に切り替わることはありません。
※太陽光発電システムの運転は全て自動的制御
常に管理センターによってモニタリングされているため、太陽光発電システムの運転が停止したり、異常がある場合は修理や点検の連絡があるので安心してください。
今回の記事が皆さんの参考になると嬉しいです。
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