家づくりについて調べているとよく見るC値やQ値、Ua値ってどういう意味なの?
これらの数値がいいとどんなメリットがあるの?
これらの数値=住宅の性能を表しています。
この記事はこんな人にオススメ!
この記事を読むと分かること
住宅の性能を示す家づくりの専門用語
家づくりを始める前に知っておきたいコト
家づくりを始めると様々な専門用語を目にすることがあります。
特にC値やQ値、Ua値がそれに当たります。
「ただ家を建てたいだけなのに覚えることが多すぎる」と感じますよね。
全部アルファベットで理解しにくいし、その数値が良いとどんなメリットがあるのかも分かりにくいです。
しかし、それらの指標を知ることでどのハウスメーカーがどういった部分で優れているのかが一目で判断が付くようになります。
これから家作りを始める方は知っておいた方が得します。
C値について
✔C値:相当隙間面積
家にどれだけの隙間があるかを表す指標
C値[㎠/㎡] = 家全体の隙間[㎠] ÷ 延床面積[㎡]
C値は1㎡あたりにどれだけの隙間があるのかを示す数値。
C値は低いほど家の隙間が少ないこと=気密性の高さを表します。
一般的な住宅ではC値は10.0[㎠/㎡]以下に抑えるように設計されます。
北海道などの寒い地域では2.0[㎠/㎡]以下に抑えられることが好ましいです。
最近はC値が0.2[㎠/㎡]を切る高気密のハウスメーカーもあります。
C値が低いほど気密性が高く、防音性能も良い住宅です。
気密性の高い家のメリットとして、隙間が少ないことで空気の出入りが少なく冷暖房効率がいいことが挙げられます。
結果として、光熱費が安くなります。
C値が0.2[㎠/㎡]と数字に表わしてもイメージが付きにくいと思うので、簡単にイメージを具体化します。
30坪の家(延床面積100㎡)を例に挙げて考えてみます。
C値が0.2[㎠/㎡]の住宅は家全体で見て隙間が消しゴム2つ分しかありません。
【ベスト3】C値の良いハウスメーカー
順位 | メーカー名 | C値[㎠/㎡] |
---|---|---|
1位 | カネカソーラー サーキットのお家 | 0.1 |
2位 | メープルホームズ | 0.14 |
3位 | ジブンハウス | 0.155 |
ベスト1はカネカソーラーサーキットのお家。
外断熱と二重通気を組み合わせた工法「ソーラーサーキット」で、1年を通して快適な住み心地を提供しているハウスメーカー。
ベスト2のメープルホームズは海外のデザインを暮らしに取り入れたハウスメーカー。
新居を海外風なイメージで組み立てている方にとっては最適な選択ですね。
ベスト3のジブンハウスは2016年に設立された新進気鋭のハウスメーカーです。
スマホで家づくりなどの面白い取り組みを行っています。
大手ハウスメーカーのC値も調べたのですがほとんどのハウスメーカーがC値を公表していませんでした。
公表していたハウスメーカーで一番良いC値を記録していたのは「一条工務店」でした。
※一条工務店のC値は0.59[㎠/㎡]。
C値は気密性を表し、数値が低いほど良い
Q値について
✔Q値:熱損失係数
どれくらい熱が逃げにくい家なのか表す指標
Q値[W/K・㎡] = 家の温度を1℃変化させるのに必要なエネルギー[W/K] ÷ 延床面積[㎡]
Q値は、冷暖房を使って家の温度を1℃変化させるのにどれくらいのエネルギーが必要なのかを表しています。
少ないエネルギー量で温度を変化させられる方が優秀な家といえます。
Q値は簡単にいうと家の断熱性能と空調効率を表しています。
Q値が低いほど断熱性能の高い家ということになります。
2013年まではQ値を用いて家の断熱性能を判断していました。
現在は基準が改定され、Ua値で断熱基準を判断しています。
しかし、今でもQ値は住宅性能を示す指針として活用されています。
【ベスト3】Q値の良いハウスメーカー
順位 | メーカー名 | Q値[W/K・㎡] |
---|---|---|
1位 | FPの家 | 0.44 |
2位 | 一条工務店 | 0.51 |
3位 | 大共ホーム | 0.6 |
ベスト1に輝いたのはFPの家。
FPの家は、独自のFPウレタンパネルを断熱材に使うことで高断熱を実現しています。
ベスト2にはC値でも良い値を出した一条工務店がランクイン。
ベスト3は大共ホーム。
岩手県のハウスメーカーで、無暖房の家というコンセプトで家づくりを行っています。
Q値は断熱性能を表し、数値が低いほど良い
Ua値について
✔Ua値:外皮平均熱貫流率
家からどれだけの熱量が外に逃げるかを表す指標
Ua値[W/K・㎡] = 家の温度を1℃変化させるのに必要なエネルギー[W/K] ÷ 延外皮面積[㎡]
Ua値もQ値同様、断熱性能を表しています。
どうして断熱性能を示す指標が2つもあるの?
Q値からUa値に変わったのにはちょっとした理由があります。
Q値の特徴は熱損失量を延床面積で割ります。
一方で、Ua値は熱損失量を延外皮面積(家の外側の表面積)で割ります。
Q値はその特徴上、同じ形の家でも延床面積が大きい家の方がQ値は小さくなります。
吹抜けがついている家は延床面積が小さくなるため、Q値の測定では不利になります。
そういった理由から2013年からQ値に代わって、Ua値が現在の住宅の性能を決める指標として使われています。
【上位3位】UA値の良いハウスメーカー
順位 | メーカー名 | Ua値[㎠/㎡] |
---|---|---|
1位 | 大共ホーム | 0.15 |
2位 | FPの家 | 0.16 |
3位 | 北州ハウジング | 0.23 |
Q値が高いハウスメーカーは、当然ですがUa値も高いです。
大共ホームとFPの家はC値も低いハウスメーカー。
高気密・高断熱のハウスメーカーと言えます。
ベスト3に輝いた北州ハウジングはグッドエイジングというコンセプトを掲げています。
何十年も何世代にも渡っていく家づくりを行っています。
Ua値は断熱性能を表し、数値が低いほど良い
【まとめ】賢い家づくりをするために
いずれも数値が低い方が優秀な住宅
家づくりを始める上で知識をつけることは大切です。
住宅の性能を示す値であるC値やQ値を知っておくことでハウスメーカーを選ぶ基準にもなります。
それら指標の数値が良いハウスメーカもいくつか取り上げましたので参考にしてみてください。
※家の構造や間取りなどでC値やQ値は変化します。
窓や扉から熱は出て行きやすいため、窓にはトリプルサッシが標準の住宅を選んだり、良質な断熱材を使っている住宅を選んだり、悩みに悩んでハウスメーカーは選んでください。
自分が建てたいハウスメーカーのC値やUa値はいくつなのかを確認して、予算とのバランスを取ってハウスメーカーを選択することがポイント。
本ブログでは後悔しない家づくり・一条工務店について紹介しているので、ぜひ別記事も参考にしてみてください。
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コメント
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