施主検査ってどの部分を注意してみたらいいの?
施主検査を経験した筆者がポイントについて解説します!
この記事はこんな人にオススメ!
この記事を読むと分かること
施主検査は備えあれば憂いなしということ
施主検査は最終関門!
施主検査は引き渡し前に施主によって行われる最後の確認検査。
逆に言えばこのタイミングで施工不良に気付かないと、完璧ではない状態で新居が引き渡されることになりかねません。
そんなことはできる限り避けたいですよね。
そこで今回は施主検査を行う上で押さえておきたいポイントと注意して確認したいポイント。
我が家の施主検査での指摘事項を例に施主検査のポイントを紹介します。
施主検査のポイント
① 色んな角度から確認することで普段の視点では発見できない傷や汚れを見つけることができます。
身体を屈めて低い角度から確認することは本当に大切。
② 手で触れることによって目では見つけることができなかった、微妙な凹凸や傷などを発見することができます。
特にドアの縁やフローリングは要チェック。
③ 『傷ついているかも知れない』『仕様のミスがあるかも知れない』という間違っているかも知れないという視点でいることで施工不良や傷を見つけることができます。
施主検査のポイントを押さえることで漏れなくチェックしましょう。
指摘した部分にはマスキングテープや付箋を貼っておくことで後から見たときに補修箇所が分かりやすいです。
不具合箇所の写真を撮影しておくのも大事。
施主検査に持っていくべき持ち物についても別記事で紹介しているので参考にしてみてください。
我が家の指摘事項
我が家の施主検査での指摘事項を例に挙げて、注意してみるべき部分について説明します。
指摘した部分は逐次監督に伝え、引き渡しまでに補修していただくように頼みました。
我が家の施主検査での指摘事項は約10ヶ所。
① 外壁の欠け・汚れ
一条工務店の外壁はタイル施工。
光触媒で汚れを落とすことが可能なハイドロテクトタイルをオプションで採用することができます。
タイルは一枚ずつ接着剤で貼られているため接着剤がタイルからはみ出ていたり、接着剤自体がタイルに付いていることがあります。
また、上棟時にモノをぶつけたのかタイルが欠けていることがあります。
我が家は無かったですが、タイルの間隔がズレていたり、タイルが斜めに施工されていることもあるので注意深く確認してください。
外壁を下地へ固定しているビスの抜けが無いかも同時に確認しましょう。
タイルは数が多いので確認するのが大変ですが、根気よく確認しましょう。
② 扉の凹み・傷
扉だけでなく住宅設備の凹みや傷は結構あるある。
住宅設備は電気工事が完了するまで養生されてはいますが、運搬中や養生を外した後にちょっとした拍子によって傷がつくことがあります。
ただ目で見るだけでは気付きにくいのも事実。
手で触って確認することで扉の傷や凹みを発見することができます。
③ クロスの剥がれ・浮き
クロスの端や一部分が破けていることもあります。
剥がれや浮き以外にもクロスの品番が間違っているという可能性もあるため仕様書と照らし合わせて確認しましょう。
万が一、引き渡し後にクロスを破いてしまったというときも焦らなくて大丈夫です。
引き渡しのときに余ったクロスを渡されるので、それで補修可能です。
④ コーキング不足
クロスのつなぎ目のコーキング不足もあるあるです。
もちろん、家も動くので引き渡しから数年経過すればコーキングが割れてくることもあります。
引き渡し後数年経ってクロスが割れてくることは仕方がないことです。
しかし、「引き渡し時くらいは綺麗な状態にしたい」という希望でコーキングしてもらうことにしました。
⑤ 手すりの傷
手すりのブラケット部分や手すり自体にスクラッチ傷があるときがあります。
取り付けるときや運搬するときに付いた傷です。
ブラケットの傷は結構目立つのでいろんな角度から確認すれば見つけることができます。
我が家の場合はブラケットカバーも一か所取り付けられていませんでした。
⑥ 接着剤の施工不良
グレイスカップボードの上部側の収納に接着剤の施工不良がありました。
屈みこまないと見えない部分です。
視点を変えることで発見できることがあります。
⑦ フローリングの傷
石目調フローリングに付いた傷。
大工工事時に養生が甘かったのでその時に付いたのではないかと推測。
石目調フローリングはグレイスシリーズから追加されたモノです。
我が家はフローリングを黒色にしたので余計に目立ちます。
グランスマートに採用できる住設については別記事で紹介しているので参考にしてみてください。
⑧ アクリル板の割れ
ファイン手すりのアクリル板に生じた長さ100mm程度の割れ。
今回の場合は何らかの外的な強い力が加わったことで割れに繋がったのだと思います。
多少のひっかき傷などは補修可能ですが、今回のように割れてしまった場合は交換対応となります。
光の反射の関係で傷や割れがとても見つけにくいです。
オープンステアやファイン手すりを採用した方は注意深く確認しましょう。
【まとめ】施主検査のポイント
施主検査は引き渡し前の最後の確認の砦。
確認ポイントをルール化することで確認漏れを防ぐことができます。
指摘してもそれが監督に伝わっていないと補修してもらえない可能性があります。
補修箇所は監督と一緒に確認した上で担当業者へ連絡してもらうように頼みましょう。
また、誰が見ても分かるように補修箇所にはマスキングテープか付箋を貼り付けておくとグッド。
施主検査の持ち物についても別記事で紹介しているので参考にしてみてください。
今回の記事が皆さんの役に立てると嬉しいです。